イソップ物語の中に『ライオンの皮をかぶったロバ』
という話があります。
ロバがライオンの皮をかぶり
動物たちを震えあがらせながら歩いていた。
キツネをみかけたロバは
「こいつもおどかしてやろう」と
いななきながら近づいたところ.…
キツネはロバに言った。
「お前が声を出さなければ、おれだってだまされたさ」
この寓話にはどんな教訓が考えられるでしょうか?
加藤諦三さんと酒井雄哉さん、お二人の著書から抜粋してみました。
🌸加藤諦三(社会心理学者 )
・どんなに着飾っても、日常の生活の習性がふとしたところで表われる。
身についたものは良きにつけ、悪きにつけ、無意識のうちに表われる。
・どんなに大きなダイヤモンドを付けていても、
日頃の鍛練がなければガラスと同じで、かえってみっともない。
・自信がない人はライオンの皮を着けたがる。
それがダイアモンド、地位、称号、凄い高級車、大きな別荘などである。
しかし、見る人が見ればライオンの皮の後ろに、自信のなさが見える。
だから、それらのものをもっていない人よりも、
かえってみすぼらしく見えるのである
自分のしている仕事に、生活に自信があれば、
そんなものを無理してまとわない。
🌸酒井雄哉(天台宗大阿闍梨)
人生は見えている世界だけではないからね。
大事なのは人からすごいと言われることじゃない。
人間は金持ちでも貧乏でも、
頭が良くても出来が悪くても、誰でもいつかは死ぬ。
大事なのは、今の自分の姿を自然にありのままにとらえて、
命の続く限り、本当の自分の人生を生きることなんだな。
『ライオンの皮をか被ったロバ』をYouTubeからお借りしました。↓↓↓