浅川勇男著『いのちの言葉』より抜粋しました。
<夫婦は互いに宝物>~その②~
先祖伝来の花瓶を毎日磨く妻が、
夫の心を言葉で汚していることがあります。
自家用車の少しの傷でも気になる夫が、
暴言で妻の心を平気で傷つけていることがあります。
夫婦の心は何気ない言葉で、深く傷つくのです。
夫の軽率な言葉で傷ついた妻の心が元の状態に戻るのに、
一年かかることもあるのです。
妻の言動で、夫が深く傷つくこともあるのです。
夫は妻が思っている以上に繊細なのです。
そんな夫たちの悲哀を詠んだ川柳があります。
「オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る」
「子はカスガイ 女房タフガイ 俺疎外」
「ヨン様かあ オレは 我が家でヨソ様か」
どれも、顧みられなくなったご主人が
寂しさのあまり、ふてくされ気味に作った川柳です。
それではいけません。
「幸福は自分が暮らす家庭で
平和を実現することにより得られます。
真なる父母と真なる夫婦、
そして真なる子女が平和な家庭を築くなら
幸福は自然に訪れます。
仲睦まじい家庭を築には、
父母と子女、孫が心一つにしなければなりません」
(『平和の母』276頁)
夫婦が互いに宝物のように尊く愛し合って
あふれ出た愛が子供、嫁姑に注がれてこそ
円満な家庭を築けるのです。
抜粋:浅川勇男著:『いのちの言葉』(Sunday世界日報)