ナチス・ドイツ占領下と共産主義時代の犯罪を調査している
ポーランドの国家記銘院は7月13日、
首都ワルシャワ北方のジャウドボにあった
ナチスの強制収容所近くで、
8000人分の遺灰が埋められているのことを発表しました。
【ジャウドボAFP=時事:7月15日】
《ストーリー》
第二次世界大戦中の1940年、
アウシュビッツ強制収容所に、
戦前のワルシャワで“テディ”の愛称で親しまれた
ボクシングチャンピオン、タデウシュ・ピトロシュコスキの姿があった。
彼の左腕には「77番」という囚人番号の入れ墨が刻まれた。
寝床や食事を十分に与えられることなく、
過酷な労働に従事させられていたある日、
司令官たちの娯楽としてリングに立たされることになる。
彼は看守やカポ(囚人のなかの統率者)を相手に
数十戦の勝利をおさめる。
勝利の報酬として得た食料や医薬品は、
囚人仲間に分け与えた。
親しくなった少年や囚人仲間にとっては、
彼の勝利が死の恐怖を打ち破り
生き残るための希望となっていった。
「人間の歴史のなかで最悪な条件下で、
彼が戦い、勝利したという事実は、
乗り越えられない障害はない
という希望を与えてくれます。
私たちは皆、
それぞれのリングに立つ戦士なのです。
希望が全て消えそうになり、
最悪の状況に陥ったとしても、
前を向いて戦い続けることの
大切さを思い出させてくれます」