「どうか合格できますように」という祈りと共に、
「どうぞ試験会場に無事入れますように」という祈りも必要ですね。
孫たちが2月1日の中学受験を控えて、
学校を休んで自宅で受験勉強をしています。
小学生が、学校を休み受験勉強をするなんて時代が変わったものです。
クラスの3分の1が自宅で受験勉強をしているというのです。
自宅療養、テレワーク、リモート会議、リモート授業 自宅勉強・・・
こんな言葉がコロナ時代を象徴しているようです。
1月から3月まで受験シーズンを迎えて、
コロナウイルス、オミクロン株、大雪 地震、
交通機関の不通や事故、事件・・・
受験生や家族にとっては余計な心配事もプラスされます。
「どうぞ試験会場に無事入れますように・・・」
という祈りも必要ですね。
私が大学受験をした日に起こった
とんでもないハプニング。
忘れることのない、昔の出来事です。
************
受験当日の早朝、
受験会場まで父が私を車で送って行くことになっていました。
長野県信州の3月、春とはいっても、まだ肌寒く、
朝もやがかかっていました。
会場までは我が家から車で約1時間半ほど。
峠を一つ越えて行かなければなりません。
受験会場まで父が私を車で送って行くことになっていました。
長野県信州の3月、春とはいっても、まだ肌寒く、
朝もやがかかっていました。
会場までは我が家から車で約1時間半ほど。
峠を一つ越えて行かなければなりません。
家を出発してから30分。
上り坂の途中で、なんと車が動かなくなってしまいました。
朝早い時間だったため、すれ違う車は全くありません。
峠の山道、携帯電話もない時代です。
父はボンネットを開けて覗き込んだり、車の下に潜っていました。
もともとメカに強い父は、故障したものは何でも直していました。
しかし、車のエンジン。
この故障だけは無理だろうと思いました。
時間に余裕を持って家を出たけれど、
まさかこんな事態になるとは思ってもいませんでした。
車はなかなか動きません。
もともとメカに強い父は、故障したものは何でも直していました。
しかし、車のエンジン。
この故障だけは無理だろうと思いました。
時間に余裕を持って家を出たけれど、
まさかこんな事態になるとは思ってもいませんでした。
車はなかなか動きません。
「お父さん大丈夫?」
私が何度聞いても、父は何も言いませんでした。
私が何度聞いても、父は何も言いませんでした。
「もう間に合わない!」
私だけが、車の外をウロウロしながら
完全にパニックになっていました。
私だけが、車の外をウロウロしながら
完全にパニックになっていました。
そうして待つこと40分ほど経ったでしょうか。
車が鈍い音を立ててエンジンがかかりました。
なんと車が動いたのです。
車が鈍い音を立ててエンジンがかかりました。
なんと車が動いたのです。
時間を取り戻すために、車は猛スピードで走りました。
試験会場に駆け付けると、滑り込みセーフ。
ちょうど試験が開始された時間でした。
試験会場に駆け付けると、滑り込みセーフ。
ちょうど試験が開始された時間でした。
私は遅刻でしたが、一番前の右端の席に案内されました。le=”font-size: large; color: rgb(31, 73, 125);”>
試験問題と解答用紙を前にして、
自分の心臓の鼓動が聞こえました。
体が小刻みに震え握った鉛筆が、
机の上でカタカタと音をたてていました。
試験問題と解答用紙を前にして、
自分の心臓の鼓動が聞こえました。
体が小刻みに震え握った鉛筆が、
机の上でカタカタと音をたてていました。
私は頭の中が真っ白になったばかりでなく、
目の前の解答用紙も真っ白になってしまったのです。
目の前の解答用紙も真っ白になってしまったのです。
私の右横に腰かけていた試験官が
私を時々チラッ、チラッと見ていました。
そんな目線も怖いと感じました。
私を時々チラッ、チラッと見ていました。
そんな目線も怖いと感じました。
後日、私は「不合格」の通知をもらいました。
************
時々、私はあの時の父の姿を思い出しては、
父は立派だったと関心することがあります。
父は立派だったと関心することがあります。
私の気持ちを気遣ってか「困った」「どうしよう」などと
一言も言いませんでした。
黙って黙々と事態に立ち向かっていました。
決して諦めなかったのです。
諦めてはならなかったのです。
一言も言いませんでした。
黙って黙々と事態に立ち向かっていました。
決して諦めなかったのです。
諦めてはならなかったのです。
必死で立ち向かう父の姿は冷静には見えましたが、
父の胸の内はどれほど大変だったでしょうか。
大事な娘の一生に関わるハプニング。
背を向けることもできず、諦めてはならなかったのです。
父の胸の内はどれほど大変だったでしょうか。
大事な娘の一生に関わるハプニング。
背を向けることもできず、諦めてはならなかったのです。
この時の父は、自分の限界を完全に超えたのです。
***********
「どんなときにも慌ててはいけません。
慌てると自分のパワーが働きません。
自分自身をコントロールすれば、
どんな状況でもきちんと対処できるのです」
「私に降りかかる出来事をそのまま受け入れます。
偉大な人は常にこの心得を守ってきました」